私が竪穴式住居に引っ越す妥当性
現在、伊豆某所で築120年の二階屋に猫2匹と1人暮らしをしています。
家が広すぎるんです。
1階:3間+リビング(L)+土間(D)+キッチン(K) =4LDK
2階:2間+物置
つまり、6SLDKです。
人間である私はリビングで衣食住を済ませ、残りの3間は猫が使っています。2階は使用していません。
隙間風どころか、風の強い日は山から吹き下ろす寒風が吹き抜ける我が家は
底冷えこそないものの、冬場は決して快適とは言えません。
こんな様子なら、いっそ風の吹かない地下の方があったけえじゃねえかな。と思ったので
竪穴式住居のことを調べてみました。
すると、竪穴式住居は1mほど掘れば年間を通して15~20℃だそうです。
この地域は比較的温暖なので、うまくすれば15℃まで下がらず、火を燃せば温かく暮らせるのでは?と思えてきました。
YouTubeや論文などを見ていると、建てるのは簡単で耐用年数は素材次第で40年と、
建築物としては現代のクソみたいな建売より条件は良さそうです。
そこで、竪穴式住居に引っ越そうと思います。
しかし本当にそれでいいのか?と思う自分もいるので
プライベート版SWOT分析を作ってみました。
これで現状を分析して、
S 制約 内部 したくない、出来ない理由が自分にあること(事実+感情)
W Want 内部 したいこと、しなくていいこと(感情・価値観)
O opportunity 外部 環境の中で良いこと
T Threat 外部 環境の中で悪いこと
制約
- 猫が2匹いる
- 今は一人だがもう一人住む可能性ある
- 事業運営上、電気は必要
- 金が全然ない
Want
- 冬寒いのは嫌だ、暑いのはまだいける
- 風呂はほしい(外や公衆浴場でOK)
- トイレは野糞で良い
- 冷蔵庫はあったらいい
- 猫に寒い思いさせたくない
- 起業したため時間的制約が減った
Oppotunity
- 近隣地域に土地は腐る程余ってる
- 周辺に高齢の知り合いが多い
- 田んぼも紹介してもらえそう(米は備蓄性高い)
- 山も管理しきれないので困っている人が多い(譲ってもらえるかも)
Threat
- 来年、日本が国家の姿では無くなる可能性がある
- 地球温暖化&寒冷化で外気温の乱高下がある
- 今の家の大家が亡くなったら追い出される可能性あり
では次に、竪穴式住居そのものの長所と短所を見てみましょう。
一般的な竪穴式住居の長所
- 土地だけあればいい
- 固定資産税がかからない
- 建築が簡単
- 地下で温かい(火が焚けるから温かくできる)
- 中二階で常温でも食材を乾燥・燻製し備蓄可能
- 渋い
一般的な竪穴式住居の短所
- 生活インフラ無い(電気、給排水、ガス、ネット)
- 強風、豪雨には強くない
- 暖房は焚き火のみ
- セキュリティZERO
- 生活の質が半径30m以内の環境に大きく左右される
- 獣、毒虫のリスク
- 収納スペースが少ない
- おそらく住所がない
なるほど確かに、竪穴式住居の長所は私のWantを満たしつつ、短所は私の価値観からして重要ではない部分も多そうです。
竪穴式住居の短所をカバーする方法がないのか?検討してみましょう。
・生活インフラがない
ガスはLPガスボンベを導入することで解決しますね。
問題は給排水、特に給水です。近くに川が必要になりそうです。
・強風、豪雨には強くない
これは実際に住んでみないと程度が分かりませんが、
私は原始的な生活に戻るために竪穴式住居に住むわけではないので、縄文・弥生時代には無かった最新鋭の解決策があると思います。トラロープとか。
・暖房は焚き火のみ
薪がたんと必要です。
Oppotunityにあるように、今のうちにお年寄りから山を譲り受けた方が良いかもしれません。
・セキュリティZERO
町中では少し不安かもしれません。
大切な大根が盗まれるリスクがあります。
リスクヘッジとして、地下に壺を埋めて備蓄することにします。
・生活の質が環境に大きく左右される
山の近くなら高湿で虫や獣が多いですが、素材を手に入れやすいです。
川の近くなら給排水に困りませんが、平地は住宅地になっていることが多いです。また洪水のおそれもあります。風も通るので強風対策が余分に必要です。
どんな土地を選ぶのか、最適な条件を検討することでベストを取りに行きましょう。
・獣、毒虫のリスク
この地域では普通に鹿や猪が出ますし、最近では熊も出ています。寝ている間にこんばんはされたら、ひとたまりもないですね。電気柵を検討しましょう。
またムカデやハチもウジャウジャいますので、煙を焚くだけでなく他にもシート類を使って防虫対策をしたほうが良さそうです。
・収納スペースが少ない
よく考えてみたら広さや間取りは自分で決められるので、地下帝国くらいにしてしまえばいいと気づきました。
・おそらく住所がない
これは寧ろ好都合です。でも郵便物やなんかを受け取るために、今の家か実家を現住所にしておいたほうが良さそうです。あと事務所登録も必要になるな、、、
いかがでしょうか。
私の今の状況から竪穴式住居に引っ越す妥当性が「ある」と言えるのではないかと思います。
短所を補う設備は導入しなければなりませんが、それは制約を解決していくことにもなるのでベストです。
今後、本気で考えていきたいと思います。